ジャイロプレーン(またはオートジャイロ)は、一見するとヘリコプターや小型飛行機に似ていますが、実は独自の仕組みを持つ航空機です。
安定性と安全性の高さから、世界中の愛好家に親しまれています。

ジャイロプレーンの仕組み
ジャイロプレーンの最大の特徴は「ローター(回転翼)」の動き方です。
- ヘリコプターはエンジンの力でローターを回して浮き上がります。
- ジャイロプレーンはエンジンで後方のプロペラを回し、前進することで空気の流れを受け、ローターが自然に回転します。
この仕組みを「自転(オートローテーション)」と呼び、失速の心配が少ないのが特徴です。
安全性と飛行特性
ジャイロプレーンは低速でも安定して飛べるため、「失速しない飛行機」とも言われています。
- 風に強く、揺れにくい
- 低速飛行や短距離離着陸が可能
- 構造がシンプルでメンテナンスが比較的容易
これらの特性から、遊覧飛行やレジャーだけでなく、農業、災害監視、パトロールなどにも活用されています。
歴史
ジャイロプレーンは1920年代にスペインの技術者フアン・デ・ラ・シエルバによって開発されました。当時の飛行機が失速事故を起こしやすかったのに対し、安全性を高める目的で生まれました。その後、ヨーロッパやアメリカを中心に発展し、現在も進化を続けています。
日本でのジャイロプレーン
日本でも徐々に愛好家が増えており、各地にクラブやスクールが存在します。
特に自然豊かなエリアでは、低高度からの景色を楽しむレジャーとして人気が高まっています。




